part8の続きです。
フルタイムで働き始めると、仕事に占められる時間が長くなり、
またそこで起こる問題に良くも悪くも振り回されたりして、
創作活動に専念する時間は限られてしまいましたが、
金銭的に生活は安定したので、その状況を活用して、いろいろなことに取り組みました。勉強もしました。
また友人、同僚たちと共に楽しい時間も過ごしました。
その後、転職もしましたが、
私の根底にはずっと「創作」がありました。
小説を書いては投稿をしていたのですが、ある時、ある出版社から「共同(協力)出版」の話を持ちかけられました。
この出版方法は、自分の本を出したいという書き手の気持ちをくすぐる商売です。(本を出してくれるけど、出版費は著者負担)
私はこれを非難するつもりもないですが、
この話を持ちかけられたことをきっかけとして、「共同出版」の話を断り、ずっと安くできる「自費出版」を決意することになります。
初めて、自分の書いたものを手にとれる「本」という形にしたのです。
どこまで自分だけの力で、手作り感覚で、お金をかけずにやるか、という挑戦でした。
その時の体験談を書くと長くなるので、↓で「本作り計画」というタイトルで書いているので、よろしかったら読んでみてくださいませ。
“わかってない。私の夢は本を出版するということの先にあるのだ。”
とか、熱く語っています^^;
でもこれ、読むの面倒だと思うので、
本作りに興味がある方は読んでみてくださいって感じです。
要するに、自費出版した私の奮闘記です。
http://lifework8.com/article/category/book
この体験は大変いい勉強になり、その後の文章にも大きな影響を与えたと思います。
周りからも、いろいろな感想を頂きました。
男性からのリアクションがよかったのが意外でしたけど、嬉しかったです。
その小説も今はネット上でも公開しています。地元の図書館にも置いてもらっています。
長いですけれど、興味のある方はどうぞ。
「Four Seasons ~月の響きをききながら~」
そういえば、
ある時、実用出版のような本を出した方に相談したことがありました。
「本を出すのにはどうしたらいいか」
と。
返ってきたこたえは、
「パクればいいのよ」
でした。
本屋に行って、売れている本を見て、そのおもしろい部分をパクって、1つの本にしてしまえばいいって。
私にはさっぱり理解できませんでした。
だって、パクって本を出すことに何の意味があるのでしょう?
納得しないような様子の私にその人はキレて声を荒げました。
「成功者はみんな裏で汚いことをしているの! 汚いことをしなければ、成功できないのよ!」
うんざりして、内心思いました。
“そんな成功なんて欲しくない”
でも、こんな私の考え方こそ青臭くて間違っているのかもしれないと思い、他の方に意見を聞いたことがあります。
「成功するためには、汚いことをしなくてはならないんでしょうか?」
ちょっと間があってから、言葉が返ってきました。
「だってあなたは、汚いことなんてできないでしょ」
なんだか、心底納得してしまい、安心したのを覚えています。
汚いことして成功しなくてもいいのよ、って言われた気がして。
その後、受賞した作品というと、
1000文字小説というのが募集されていた時期がありまして、それを知ってから毎月のように投稿していましたが、入賞は佳作2回のみでした。
そのうちの一作は奇跡的に、本に掲載する作品の中に選ばれました。
本に掲載されなかったもう一作を、最近、UPしました。
(著作権の問題は確認済みです)
これは短いので、読むのに時間がかからないと思うので、よろしかったら読んでみてくださいませ。
「逆回転」
まあ、そんなこんなで、創作活動をしてきたのですが、
ある時、疑問に思ってしまったのです。
投稿して、落選する。または、たまに入賞する。
その繰り返しをしていて、何になるんだろうって。
そもそも私が創作する目的ってなんなの?
って自問自答したのです。
「伝えたいことがあるから」
と、答えが出ました。
でも、投稿して落選する、を繰り返していたって、誰にも何も伝えられないじゃないか、
と思いました。
じゃあ、「伝える」ためにはどうしたらいいのか、
「伝える」手段は書くことだけなのか、他の手段はないのか、
と考えました。
言葉、絵、映像、造形……、
いろいろなアイディアを考えました。
映像ひとつにしたって、今は素人だって映像発信できますから、
やるとしたら、どんな企画がいいだろう、とか。 思いついては一緒にやれそうな人に話を持ちかけたりもしました。
造形といっても、何を創ったらいいのだろう、とか。
というところで、
最終回は見えているのですが、もうちょっと続きます。
今回はラストに、私が初めて作った動画を貼っておきます。
これ、最初は文字だけの物語でした。
「みさきの小学校の守り神」
実はこの守り神キャラ、漫画を描いていたころから登場しています。性格も物語も全く違いますが^^;