東洋医学、パーソナル養生トレーナー 青山麻美さん

鍼灸師、国際中医薬膳師の青山麻美さんにお話を伺いました。
QiQi鍼灸院
http://www.qiqi-hari.com/


薬膳料理教室にて

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取材で鍼灸師の方にお話を伺ったのが鍼灸との初めての出会いでした。

――お仕事を始めたきっかけについて。

青山さん(以下、A):大学卒業後に就職した出版社でハーブやアロマなどの代替医療を扱うPR誌の編集に携わったのですが、取材で鍼灸師の方にお話を伺ったのが鍼灸との初めての出会いでした。でも、その出会いがどのくらい印象的だったのかは、実はあまり覚えていないんです。
ただ、いろいろな病院に通っても治らない病気の家族がいたので、体の不思議を自分で理解したいという気持ちがありましたし、鍼灸師は、日本中どこに行っても、年をとってもできる仕事だなっていうのがあって興味を持ったんだと思います。それと、自分がやったことの反応がダイレクトにわかる仕事がやりたいなという気持ちもありました。
その後、独立してライターとして仕事をしながら資格をとりました。国際中医薬膳師が最初で、鍼灸師はその後です。

――2つの資格をとった理由はありますか?

A:薬膳というのは毎日の食べ物で体調を整えていくというものですが、食べ物は薬ではないので、すぐに効果が出るというわけではないんです。なので、同時にマッサージや鍼灸という外からのケアを加えることで、より効果的に健康づくりのサポートができるのではないかと考えました。食生活や生活面でのアドバイスをしつつ実際に身体の治療もします、というのをやりたいなと思ったんです。

お勧めするのは、スーパーで買えるような食材を使って作る薬膳料理

――薬膳料理とは、どういうメニューですか?

A:薬膳といっても、決まった料理やレシピがあるわけではありません。料理を食べる人の身体の状態を見て、積極的にとった方がいい食材と控えたほうがいい食材を見極めて体にとって薬になる食材で作るお料理が薬膳料理です。

――積極的にとった方がいい食材と控えた方がいい食材を知るには、まず初めに、現在の身体の調子を知るためのアンケートをとるんですね。

A:先日、インターネットを通して食生活診断サービスのモニター調査をしたところです。50問くらいの質問に答えて頂き、舌の写真と、一週間分の食べたもののリストを送って頂きました。食べ物は身体を冷やすものと温めるものがあるので、偏りがあればそれをアドバイスして、あとは総合的に、今の身体の状態はこうではないか、もっとこうした方がよくなるのではないかなどの判断をしました。

――薬膳料理を食べ続けるのは難しいような気がするのですが。

A:私がお勧めするのは、特別な食材ではなく、スーパーで買えるような食材を使って作る薬膳料理なんです。だから大丈夫。毎日食べられる薬膳という感じです。

――手軽に毎日食べられるのはいいですね。そういうお料理を作る教室をやってみるのもいいかもしれませんね。

A:季節の薬膳料理を作る教室の講師を何度かやりました。今後もやっていきたいと思っています。

(病院であまりいい対応をされなかった方などの)受け皿のような場所になりたい

――鍼灸の治療はどのようにやっているんですか?

A:今はここに来て頂いたり、こちらから出張したりして治療しています。

――青山さんが女性なので、特に女性は来やすいでしょうね。

A:そうですね。鍼灸院って興味がある人は多いと思うんですが、何をやられるんだろうって怖いイメージもあるみたい。

――実際にあやしい鍼灸院もありますしね。

A:私自身も経験がありますが、病院に行ってあまりいい対応をされなかったり、治療を受けたのに効果がなかったりということってありますよね。私の治療院は、そういう想いをしたことがある方たちの受け皿のような場所になればいいなと考えています。

心の問題は、身体に反映する

――失敗談、印象的な体験談はありますか?

A:失敗談ということではありませんが、トークの度合いがわからずに苦労したことはあります。以前、初めて治療にいらした方に対して、あまり話をしたくないのかなと思って説明も詳しくしないで治療をし、終わってからも今後治療を続ける場合の目安などをあまり伝えないで終えてしまったことがありました。後から考えると、その方にとっては初めての針治療だったので、すごく怖くて話もできないくらい緊張していたのではないかと思い、もっとその気持ちを理解できればよかったなあと反省しました。
印象的な体験談は、何度か治療に来てくださっていた方が、心を許してプライベートな話をしてくださったことですね。そういう心の問題は、身体に反映するので、その後の治療も変わります。

――カウンセリングみたいというか、守秘義務が発生してきますね。

A:そうですね。治療の間に伺った内容は他の誰にも言わないようにしています。

叱るよりもなるべくいいところを誉める

――心がけていることはありますか?

A:自分がフラットな状態でいることです。こちらの気持ちが上がったり下がったりして不安定だと、治療を受ける方を不安にさせてしまうので。
それと、これは自分が叱られるのが嫌だからというのもあるんですが、治療を受けに来た方がやっていることで、それはやめたほうがいいと思うようなことがあっても「それはダメなので、やめたほうがいい」とは言わないようにしています。叱るよりもなるべくいいところを誉めるようにと心がけています。

――ダメだとわかっていても、やめられないことってありますものね。

A:そう、たぶん本人が一番わかっているんですよ。それをあらためて他人から指摘されるのは嫌ですものね。
いろいろとお話をお伺いしながら治療を進めていくので、私の治療は時間がかかるんですね。話をして、治療をして、終えてからお茶を飲んで……、たぶん2時間くらいかかります。それがいいという人にはいいと思うんです。なんでも話して頂いていいし、吐け口的な場にもなればいいなと思っているので。

――ニーズによりますよね。ササッとやってもらえばいいという方もいるでしょうし。

A:そうですね。話したい方は話して頂いて。心を開いて頂けるのは嬉しいので。

鍼灸は単に肩こりとか腰痛治療だけのものではなく精神的なものにも効果がある

――あらためて気づいたことについて。

A:おもしろいなと思ったのは、鍼灸を受けにくる方は結構医療関係の方が多いということです。

――看護師さんとか?

A:そうですね。整形外科や内科にも行ってはみるけれど、あまり効果がなくて、やっぱり東洋医学の方がいいと思ったとか。

――医療関係の方だと、すぐに思いつくのかもしれませんね、針治療を受けてみようかな、と。

A:現場にいるからこそ、現代医学の限界みたいなものも感じるみたいです。それに年中注射針を見ているので、針が怖くないんですって。西洋医学の只中にいる方たちが東洋医学に頼るというのがおもしろいなあって思います。

――体調が悪いと、たぶん多くの方は、まず西洋医学の病院に行きますものね。

A:あらためて東洋医学は一般の方たちからは遠いのかなと感じます。
でも、鍼灸は単に肩こりとか腰痛治療だけのものではなく精神的なものにも効果があると思います。以前、大学病院の鍼灸治療部門で研修していた時に、精神が不安定な方などに鍼灸治療をしたことがあるんですが、みんな治療を受けた後は、ゆるゆるっとしたかわいらしい表情になるんです。もっと鍼灸が身近なものになるといいなぁと思いますね。

――やっていてよかったことについて。

A:濃密に1対1の関係を持つことができるところでしょうか。中々そんなに濃く人と関わることってないし、そういう関わりがないのが寂しいと思ってこの世界に入ったというのもあるので、濃い交流ができるのが楽しいです。治療が終わった後に、ほっこりとした顔になってくださっていると、やっててよかったなあって思います。

薬膳のお料理教室や、おやつ付きのお話会などもやっていきたい

――今後の抱負について。

A:サロンのような場所を確保して、そこで薬膳のお料理教室や、おやつ付きのお話会などもやっていけたらと思っています。

――同じ道を目指している方へのアドバイスはありますか?

A:お手本とする先生を見つけると、やりやすいと思います。鍼灸ってたくさん流派みたいなのがあるんです。針の刺し方もいろいろだし、病気の見方も一つではありません。学校では東洋医学も現代医学も勉強もするし、いろいろな治療方法も学びます。でも、たくさんの選択肢の中からどれを選ぶかは、一人一人の判断にゆだねられているので、学校を卒業しても迷うんです。なので、自分はこの先生のような治療をやりたいという先生を見つければ迷わなくて済むと思います。

――お手本にしている方はいらっしゃいますか?

A:何人かいます。治療に対する姿勢はあの先生とか、患者さんへの接し方はこの先生、という感じですね。

(2011年3月11日)

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お忙しい中でのインタビュー、ありがとうございました。

毎日食べられる薬膳……、興味深いですね。
薬膳のイメージが変わりそうです。
今後のご活躍、期待しています!

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