花活け 華織さん

華織さんプロフィール
1997年より花活けを始め、その後、西洋風の花も活けてみたくなり、オランダスタイルのフラワーアレンジメントを勉強し、ヨーロッパのアレンジメント技術認定資格である D.F.A. (Diploma of Dutch Flower Arrangement) を取得。
ここで学んだことは、友人の結婚式でのブーケ制作や会場飾花の際にとても役立っています。
活け花のお稽古は現在も継続中。歴史あるものだけに奥が深く、まだまだ先は長そうです。
2005年2月、友人の Jazz Vocal ACHICOさんのライブにて、音楽をバックに花を活ける「花活けライブ」が実現。
その後現在まで、ピアノ弾き語りや倍音インプロヴィゼーション、三味線や尺八など、様々な音とのコラボレーションを楽しんでいます。
こちらもまだまだ発展中。

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友人のライブに行ったときに、音楽を聴きながら、すごくお花が活けたくなった

――(ライブでの)花活けを始めたきっかけについて。

華織さん(以下、K):元々華道やフラワーアレンジメントは習っていたんですが、ジャズボーカルをやっている友人のライブに行ったときに、音楽を聴きながら、すごくお花が活けたくなってしまったんです。それをその友人に伝えたところ、「一緒にライブをしよう」と言われました。音楽に合わせて、音のイメージで花を活けるという……、それがきっかけです。

――ライブの音楽に合わせてお花を活けるというのは、初めて見ました。音楽のエネルギー、歌声のエネルギー、花のエネルギー、それぞれ違った生のエネルギーの融和が素晴らしいと思いました。歌と音楽(楽器演奏)のライブはよくありますが、そこに生きている花のエネルギーが加わると、また違った空気が生まれて、すごくいいですね。

K:そう言っていただけると、とても嬉しいです。他にもやっていらっしゃる方はいるんですよ。花活け以外のパフォーマンスと音楽を合わせたライブをやっている方も。

――「一緒にやりましょう」という誘いがなかったら、やらなかったですか?

K:やらなかったと思います。その友人には感謝ですね。

お花は生きているものなので、当日、イメージしているお花があるとは限らない

――やっていて難しいと感じるところはありますか?

K:ライブの前に、「こういう曲をやります」と聴かせて頂いたり、「こういうテーマでやります」と教えて頂いたりします。それで自分の中でイメージを描いてアイディアを膨らませていくんですが、お花はライブのためにあるわけではなく、生きているものなので、前日、または当日にお花屋さんに行ったときに、イメージしているお花があるとは限らないんです。
去年の2月に「梅でやろう」という話になり、ライブの日に梅が手に入るかどうか、お花屋さんに行って相談したら、「たぶん大丈夫だと思うけど、気候も乱れているので確約はできません」って。一週間前にはわかるということだったので、とりあえず梅を活けるということで進めて、ダメだったら一週間でまた考えようと言っていました。結果的には梅で活けられたんですが。イメージしているお花がライブ当日にあるかどうか、そういうドキドキはあります。やはり自然には逆らえないので。それは難しいところでもありますが、おもしろいところでもあります。

――イメージでお花を決めてからお店に行きますか? それともお店に行って、並んでいるお花を見て選びますか?

K:その時々です。曲のイメージで枝やお花を決めてからお店に行くこともあるし、“こういうイメージのもの”とキーワードだけを決めて、お店でお花を選ぶこともあります。その方が(キーワードだけ決めてお店に行く方が)7~8割ですね。

――私も行かせていただいた新春ライブのお花は最初から決めていたんですか?

K:雲竜柳は絶対に使おうって思っていました。
雲竜柳はまとまりづらいというのがあるんですが、大きくふわりと活けたかったので、今回は暴れさせてみようと思ったんです。新年のお祝いということで末広がり、またキリッと気持ちを引き締めるというイメージで選んだのがその雲竜柳と、百合とドラセナ、トルコ桔梗です。
背の高い花器で投げ入れ(花瓶に花を活けること)をやりましたが、ライブで投げ入れをやるのは初めてでした。広い会場だったので、ボリュームがある感じで、大きく見せたいというのがあったんです。
立って活けるのも初めてでした。今までは水盤で、お客様の方に向かって座って剣山を使って活けていました。剣山は針があるので、枝も花もきちんととまりますが、投げ入れは思ったようにとまってくれない場合もあるので、決められた時間内でできるのか不安もありました。


新春ライブの花活け

「今回はイメージ通りになった」というのがあるので、続けていられる

――実際に花活けを始めて、あらためて気づいたことはありますか?

K:お花って活けているとキリがないんですね。「もうちょっと、こうした方が」とかエンドレスになっちゃうんです。でもライブだと時間が限られていて……、一応15分くらいで活けることにしているんですが、活け終わってから「あれはもう少しこうした方が」と思ってしまうこともあります。たぶん「これは、こういう作品」だと観ていただけているとは思うんですが、自分の中では「もう少し……」と反省してしまうことがあります。

――反対に、「今回は完璧!」っていうときもあるんですよね。

K:ありますね。「今回はイメージ通りになった、やった!」っていうのがあるので、続けていられるというのもあります。

――15分で活けるのは難しいですよね。

K:難しいです。(笑)
15分しかないので、本番でまっさらの状態から始めるわけにはいかず、他の出演者の皆さんがリハーサルをやっているときなどに、枝振りなどをチェックしてイメージを膨らませておきます。

花活けは視覚だけではなく、聴覚という効果もある

――ライブで活けながら気づいたことはありますか?

K:小さい会場だと、枝を切るハサミの音が響くんですね。花活けは視覚だけではなく、聴覚という効果もあるんだなあって思いました。後からライブに来ていた友達に「ハサミの音を音楽に合わせてたの?」って聞かれて、もちろんそんな余裕はないんですが。それはどこでも言われますね。確かにところどころ、音が合うんです。枝の質によって、音も違ってきます。固い枝だと乾いた音になるし、粘りがある枝だと重い音になるし。

お客さまが「カレン・カーペンターのイメージにぴったりだ」と言ってくださった

――お客さまからの感想で、印象的なものはありますか?

K:初期の頃、とても嬉しかったのは、ライブでカーペンターズの曲をやったんですが、私はカレン・カーペンターの儚げで、でも凛とした芯がしっかり持っているイメージで活けたいなと思ったんです。活け終わった後に、その場にいたオーストラリア人のお客さまが「お花のイメージがカレン・カーペンターのイメージにぴったりだ」と言ってくださって、すごく嬉しかったです。“ちゃんと伝わったんだ!”って。

――見てみたかったです。

K:やっぱり家で一人で活けていたり、お稽古で活けているのとは、全然意識が違いますね。

生活の中にお花がある楽しさ、お花を活ける楽しさを伝えていきたい

――今後の抱負について。

K:お花を活けること自体は自分の内に向けた世界ですが、それを今後は外に向けていきたいです。ライブもですが、ワークショップを通して、特別な器がなくても、生活の中にお花がある楽しさ、お花を活ける楽しさを伝えていけたらいいなと思っています。

――お花関係のお仕事をしたいと思っている方にアドバイスはありますか?

K:お花のお仕事は難しいと思うんです。お花屋さんにしても、教えることにしても。重労働だったりもするし、生きているものを扱うわけだし。でもアイディア次第だと思うんです。

――ただの価格競争にならないように。

K:そうですね。そこにしかない何かがあれば、それが人を惹きつける魅力になると思います。

(2011年2月22日)

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インタビュー中でも言っていますが、花活けのライブに行って、音楽のエネルギーに花のエネルギーが加わることの素晴らしさを実感しました。
また、私も華道を習っているのでわかるのですが、生活の中に花があるのは素敵なのです。元気、もらえます。
ぜひ、音楽と花活けのライブを体感してみてください。
お花を活ける楽しさに触れに、ワークショップに参加するのもおススメです。
きっと楽しいレッスンになると思います^^♪

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