「MBIRAのなかにこの地球で起こるすべてのことをみることができる 」
フライヤーにも書かれているこの言葉の意味が、わかったような気がしています。
シンボッティさんの音を聴いてから、音が大きなパワーになって、自分の中で育ってきているように感じます。
「なんでムビラをやっているんですか?」
と聞かれても、上手にこたえることができなくて、
ムビラを弾きたいから弾いているだけじゃダメなのかな、
と思ってきました。
やめられない理由もわからずにやってきました。
でもシンボッティさんの音から受け取った何かが、自分の中で作用してきて、
なんとなく、やめられない理由がわかったような気がしています。
簡単に言うならば、
ムビラを弾くことは生きること。
この世に在ることのすべてを、ムビラが教えてくれる。
より良く生きたい気持ちがあるから、ムビラをやめられない。
例えば、2つ目のムビラを購入した時に、
「どっちにも公平に接しなくちゃ」
と思った私に、ムビラは教えてくれました。
『”誰にでも公平に”は、逆に”不公平”だよ』
確かに。
それぞれの個性があるのだから、全てに対して公平は逆に不公平になってしまう。
それぞれに対して1対1の、それぞれに合った接し方をしていかなくてはいけない。
例えばムビラを弾きながら、「この音の出し方、これでいい?」と、いちいちムビラのご機嫌を確認するようにしていた私に、ムビラは教えてくれました。
『様子をうかがう、探るような姿勢は違うよ。信頼関係があったら、様子をうかがうようなことはしないはずだよ』
あー、確かに!
人間関係でも同じで、”探る”っていうのは、相手を信頼していないからしてしまうこと。
ムビラのライブに行くたびに、(ムビラの神様がいるのなら)ムビラの神様に聞いてしまうことがあります。
「私はムビラを続けていてもいいですか」
イエスかノーかの答えが返ってきたことはなくて、
でも、それらしきことが返ってきたのは、一度だけ。
『やりたければやっていればいい』
”でも、続けているのがつらいんです”
『続けていれば、強くもなれるよ』
ムビラから教えてもらったように思えること、これらのことすべて、
考えてみると、生きていくことにもつながっています。
生きていくのがつらいって思うことがあっても、生きているうちにいろいろな経験をして、強くなっていくよっていうふうに。
ムビラをやめられないのは、「生きていく」ことにつながっているからかな、
と思いました。
意味なんてなくたっていい、と思いながら、心にずっとひっかかっていたこと。
ムビラをやめられない意味。続けていきたい意味。
シンボッティさんの音に出会ったことで、見えてきました。
人生観変わるような、すごい体験。
今まで見えなかったこたえに気づくきっかけになる体験。
シンボッティさんのライブは7月3日までです!
ぜひぜひ、お見逃しなく!
告知用音源 奥:シンボッティさん、手前:主催者の実近修平さん
Rinos Mukuwurirwa Simboti Japan live tour 2017
“ MBIRAは聖典のようなものだ MBIRAのなかにこの地球で起こるすべてのことをみることができる ”
Rinos Mukuwurirwa Simboti Japan live tour 2017 への想い
MBIRAという楽器を知ってもらいたい気持ちもありますが、それ以上にSimbotiから奏でられる音が、日本の国土にいる存在にどういう衝撃をもたらすのか、ということに気持ちが向いています。彼は、これまでライブという形をとって演奏することはありませんでした。儀式でしか演奏してこなかった。1000年以上に連なる儀式で演奏してきた存在の奏でる音に出会ってもらい、これまで見ようとしてこなかったものが再び見えるようになるなら、とてもうれしくおもいます。(主催者 実近修平)
MBIRAについて
アフリカ南部に位置するジンバブエのショナ族に、1000年以上前から伝わり土着信仰の儀式で使われる楽器。先祖への感謝を捧げ、先祖から子孫は生き抜くための智慧や力を受け取るとされる。Simbotiの師であるBandambiraの流派ではMBIRAの機能を、「Remind(想起させること)」としている。各曲に込められたさまざまな教えが、この世界を生き抜くために想起させてゆく。
MBIRA奏者紹介
Rinos Mukuwurirwa Simboti (リノス ムクリルワ シンボッティ)
1952年生まれ
1972年にショナ族伝統の土着信仰の儀式で、生きる伝説といわれたMubayiwa Bandambiraと出会い師事する。その才能を認められ入門して1年目から儀式で演奏するようになる。現在まで儀式のための演奏家として知られている。儀式での演奏者で師の教えを受け継ぎ伝える者、またMBIRAの製作者でもある。 トーテムのSimbotiはチーターの意。人々はそのトーテムをとってSimbotiと呼んでいる。
実近修平(さねちか しゅうへい)
1981年生まれ
2007年にジンバブエへ渡り、ショナ族の土着信仰の伝統楽器MBIRA演奏者であるRinos Mukuwurirwa Simbotiに師事する。ジンバブエへの渡航は七度。現在はMBIRAのソロ奏者で京都を拠点として、全国でライブ活動と伝統曲を伝えること、Simbotiの製作したMBIRAを販売している。演奏の相方である石村行とMBIRAバンドを組み「ニューアース」としてライブ活動をしている。
石村行(いしむら あゆむ)
1980年生まれ
2005年にジンバブエへ渡り、ショナ族の土着信仰の伝統楽器MBIRA演奏者であるRinos Mukuwurirwa Simbotiに師事する。ジンバブエへの渡航は七度。演奏の相方である実近修平とMBIRAバンド「ニューアース」を組み、ライブで演奏をしている。
Simbotiによる個人ワークショップについて
個人ワークショップをご希望の方は、実近修平(全期間中)までご連絡ください。日程や会場は御依頼人と相談をして決めます。
原則として30曲以上を習得された方を対象とします。
(1曲 40分 12000円/実近から学んでいる方は6000円)
tuning(チューニング:調律)についてMBIRAのチューニングをご希望の方は、実近修平(全期間中)までご連絡ください。
tuningは1台につき2500円(実近から購入された方は1000円)
基本的にライブの前の集合時間内で行います。状況により応相談。
物販
Simboti製MBIRA Low-Sangweme tune 1台/60000円
CD : Simboti’s solo play (販売予定 アルバム名未定)
※スケジュールはすべて終了しました。