愛用しているものは大切に扱っている。
だからこそ壊れてしまった時にはショックも大きい。
今年の初めに落として壊してしまったものはコレ↓
ジンバブエの伝統楽器”ムビラ”の相棒、『デゼ』。
ムビラをこのように中に入れて演奏することで音が大きくなる。
私が持っていたのはナチュラル素材で、割れやすいので気を付けて扱うようにしていた。
気を付けていても、使っているうちに小さなヒビは入ってしまい、
そしてついに――
今年の初めに不注意から落としてしまい、中央に達しそうなほど長く割れてしまった……。
(とりあえず木工用ボンドで応急処置)
それまでの小さなヒビは木工用ボンドなどで自分で修理していた。
でもその時の大きなヒビは、ボンドだけの補修では使用に耐えられそうにない。
関係者に聞くと、そういった時の修理は針金を使うのだという。
接着剤だけでは負荷がかかってまた割れてしまうので、
穴をあけ、そこに針金を通して固定する。
心が痛んだ。
穴をあけて針金を通す修理方法では大きな傷跡が残ってしまう。
まるで整形外科医のごとく、なるべく傷跡が残らない修理方法を考えた。
針金ではなく、タコ糸を使ったらどうだろう?
タコ糸なら強度はあるし、針金よりは目立たない。
――でも、どちらにしろ糸を通す穴をあけなくてはいけない……。
割れたことで既に傷ついているのに、そこに穴をあけることが痛々しくて、
「ごめんね、しばらく休憩ね」
と、私は大きくひび割れたデゼを使うことなく休ませていた。
そして現れた、
「もしかしてこういった修理が得意分野なのでは!」
という人が!!
相談してみると、穴をあけずに修理できるという。
大切な、傷ついてしまったデゼを預けること数週間、
元気になって帰ってきました! しかも穴もあいてない!
元々のデゼよりも強度を上げてくれた形で!
傷跡も言われて注意してみなければわからないほど!
(内側)
(割れやすいフチを補強)
さらに穴があいてしまい、ビニールテープで仮処理していたホショ(ムビラと一緒に演奏されるマラカス的なもの)も、
修理をしてもらい、この通り!
大切にしているものだからこそ、簡単に買い換えることもしたくない、
愛用している気持ち、大切にしている気持ちを理解してくれて、
愛情を持って修理に臨んでくれる、私にとっては奇跡的に出会えた(楽器の)名医さん。
今、修理してもらったデゼもホショも幸せそうです^^*
一緒にいる私も幸せです^^*
また共に音を奏でられることが幸せです^^