国民の三大義務というものがある。
「子供に教育を受けさせること」、「勤労」、「納税」
これは、
子供には「教育」を受けさせなければならない、
そして、
教育を受けて一人前になった国民は学んだことを活かせるよう「勤労」しなくてはならない、
そして、
働いて得た収入の一部は「納税」しなければならない、
そして、
納められた税金は国民のために使われる、
という、とても素晴らしいシステムである。
そう、素晴らしいシステムのはずなのに、何かが歪んでいる。
学ぶことが苦になってしまったり、
学歴がブランド化してしまったり、
学ぶ場でイジメなどの問題があったり、
働きたくても働く場がなかったり、
ブラック企業が存在したり、
真面目に働いても充分な収入が得られなかったり、
金儲けのために、犯罪まがいのことをしたり、
収入に比べて税金が多すぎたり、
税金を払うのがきついため、商売が続けられなくなってしまったり、
そして納められた税金が国民のために使われていなかったり。
終戦時、子供だったおじいちゃん、おばあちゃんのドキュメンタリーを観たことがある。
当時、まだ小学生くらいの年齢だったけれど、学校には通えなかった、
自分が働かなければ家族が食べて行けなかったから、
子供だったけれど、必死に働いた。
働き続け、リタイアしてから読み書きを教えてくれる学校に通い始めた。
「学べることが楽しい!」
「今が一番幸せ!」
と語るおじいちゃんおばあちゃんの笑顔が印象的だった。
働いている時、何がツラかったかというと、
「読み書きが満足にできなかったこと」
学べることって幸せなんです。
国が発展していくためにも、世界を良くしていくためにも、
せめて最低限の読み書きができることは必要なんです。
そのための義務教育は、日本人が獲得した素敵なシステムなんです。
日本の素晴らしいシステム、
国民の三大義務が、
本来の意味から歪んでしまっているこの現状をどうにかできないものだろうか。
いえ、どうにかしていかなければいけないと思う。
ちなみに国民の三大権利は、「生存権」、「教育を受ける権利」、「参政権」
おりしも今週末は選挙だ。